「次の現場、雑鍛冶(ざつかじ)工事が必要そうだけど、どこに頼めばいい?」
「図面にない細かい金物の納まり、誰かよしなにやってくれないかな……」
そんなお悩みはありませんか?
この記事では、金属加工のプロフェッショナルである明朋工業が、建築現場の頼れる存在「雑鍛冶」の仕事内容と、上手な依頼のポイントについて解説します。
そもそも「雑鍛冶(ざつかじ)」とは?
建築現場において、建物の骨組みとなる主要構造部(柱や梁など)以外の、「こまごまとした金属工事全般」を指す言葉が「雑鍛冶」です。
「雑」という文字が入っていますが、これは「雑多な」という意味であり、仕事が雑という意味ではありません。むしろ、多種多様な要望に応えるための広範な知識と柔軟な対応力が求められる、非常に専門性の高い分野です。
大手ゼネコンの現場から個人のリノベーション案件まで、規模を問わず「金属に関する困りごと」を解決するのが雑鍛冶工の役割です。
具体的に何を作る?雑鍛冶の工事例
「鉄骨工事」と一括りにされがちですが、雑鍛冶の守備範囲は非常に広いです。代表的な工事例をご紹介します。
1. タラップ(点検用はしご)・点検口
屋上やメンテナンススペースへ上がるためのタラップや、天井・壁・床などの点検口枠の製作・取付を行います。既製品ではサイズが合わない場合が多く、現場に合わせてオーダーメイドで製作することが一般的です。
2. 手すり・落下防止柵
階段の手すり、廊下の落下防止柵、屋上のフェンスなどです。スチール製だけでなく、デザイン性が求められるステンレス製の手すりなども対応します。
3. 各種下地鉄骨・架台
天井を吊るための下地や、重量のある設備機器を設置するための架台など、仕上げをしてしまうと見えなくなる「縁の下の力持ち」的な部材です。これらが正確に設置されていないと、後の工程に大きな支障が出ます。
4. 現場での溶接・改修
「設計図と現場の寸法が合わない」「急遽、ここに補強が必要になった」といったトラブル時の対応も雑鍛冶の重要な仕事です。現場で切断・溶接を行い、その場で問題を解決します。
雑鍛冶工事で最も重要なのは「現調(現場調査)」の精度です。
図面通りに製作しても、現場の躯体精度や他の設備との干渉で収まらないことは日常茶飯事。プロの雑鍛冶工は、採寸の時点で「ここは逃げ(余裕)を見ておいたほうがいいな」「ここは溶接ではなくボルト固定にして調整代を持たせよう」と判断し、現場で“泣かない”ための工夫を盛り込みます。
依頼のメリット:なぜ現場監督は「雑鍛冶」を頼るのか
大手鉄骨ファブリケーター(鉄骨製作工場)には頼みにくい仕事こそ、雑鍛冶の得意分野です。
「現場合わせ」に強い柔軟性
新築工事でも改修工事でも、現場は生き物です。図面と現場の状況が食い違うことは珍しくありません。
工場で大量生産するラインとは異なり、雑鍛冶は小回りが利くため、「現場の寸法に合わせて部材をカットし、その場で溶接して納める」といった臨機応変な対応が可能です。この対応力が、工期の遅れを防ぎ、現場監督の負担を大きく軽減します。
「隙間」を埋める提案力
「ここに何か金物が必要なんだけど、名前もわからないし、どう発注していいかわからない」
そんな曖昧な相談でも、雑鍛冶なら「それならアングル(L字鋼)で枠を組んで、ボンデ鋼板を貼れば解決しますよ」といった具体的な提案ができます。
「良い雑鍛冶」を見分けるポイントは、「次の工程」を考えているかどうかです。
例えば手すりの下地を入れる際、後から来るボード屋さんやクロス屋さんが作業しやすいように段差をなくしたり、ビス頭を埋めたりする。自分の仕事だけでなく、建物全体の仕上がりを想像して動ける職人がいると、現場は非常にスムーズに進みます。
金属工事のお悩み、解決します
明朋工業では、「雑鍛冶」と呼ばれる細かい金物工事から、特注金物の製作・現場施工まで一気通貫で対応しています。
「図面がないけど、とりあえず現場を見てほしい」「急ぎで手すりを直したい」といったご相談も可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。
